町内登録文化財一覧

更新日:2024年04月18日

2件(2024年4月現在)

 

1 立梅用水(たちばいようすい)

種別:国登録記念物(史跡)

所在地:松阪市、多気町

年代:江戸時代から現代まで

指定・登録:平成26年10月6日

立梅用水の水路の写真

立梅(松阪市飯南町粥見)の井堰で櫛田川の水を引き入れ、高低差を利用して波多瀬から片野・朝柄・古江を通り丹生まで水を送る農業用水路。江戸時代後期、農業用水の確保が難しいため、昔から畑作中心であった村の窮状を見かね、丹生村の地士西村彦左衛門がこの壮大な用水路を計画した。同村庄屋長谷川周八とともに流路となる村々を説得、各村の賛同を得て文化5(1808)年、紀州藩へ井堰建設を願い出る。その後何度も請願活動を続け、文政3(1820)年に藩直営の事業として着工、延べ約24万7千人もの人が動員され、難工事を経て文政6(1823)年に完成、161ヘクタール余りが良質の水田に変わった。
同用水は、今も現役の農業用水路である上、発電や地域活性化など多方面への利用が評価され、平成26(2014)年、灌漑施設としては全国で初めて国の登録記念物となり、また世界かんがい施設遺産にも登録されている。

2 旧多気郡役所六角堂(きゅうたきぐんやくしょろっかくどう)

種別:国登録有形文化財(建造物)

所在地:相可 多気町役場敷地内

年代:大正4年頃/昭和53年移築

指定・登録:平成27年11月17日

旧多気郡役所の建物であった六角堂の写真

旧多気郡役所の物産展示場で、大正天皇の即位を記念して大正4年頃に建てられた。大正15年に廃止された郡役所の現存例は全国的にも少なく、その付属施設である六角堂は非常に貴重である。平面図では、正方形の正面両隅を隅切した変則六角形をなしている。内部は一室で格天井とし、正面に切妻造玄関を張出し、懸魚を吊る。屋根頂部の飾り瓦は「紀念館」と刻む露盤に獅子を載せて記念性を表している。

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電話: 0598-38-1122 ファックス: 0598-38-1130

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